「地域共創ラボ」レポート#2 | Stage-1 第2回 –「地域とお金」の未来 –

「地域共創ラボ」レポート#2 | Stage-1 第2回 –「地域とお金」の未来 –

UPDATE:2019.12.5

ある街を舞台に、前半は利益最大化の貨幣感を表す「ゼニー」を、後半は感謝最大化の貨幣感を表す「エミー」について、ワークショップを通して体験しました。また、それぞれのステージの幸福度の変化も調査しました。

目指せ、最大利益の獲得!

まず全体を6チームに分け、タイヤ・ハンドル・ウィンドウを製造する部品メーカーへと割り振りました。チームとして利益を得る手段は2つ、部品を販売することに加え、他チームから買い集めた部品で自由に車を製造し、街を統括する商社に買い上げてもらう方法です。15分の経営戦略会議の後、最大利益獲得に向けて各チームが一斉に動き出しました。

自社の利益を追求した結果、経済格差が拡大し、街は崩壊、幸福度も低下

部品を安売りして車で利益を稼ぐチーム、逆に部品を買占め、値段を釣り上げて利益を稼ぐチームも。商社の気まぐれな購買方針にも振り回されながら30分の営業活動が終了。決算の結果、大きな利益を上げたチームもあれば逆に赤字になるチームも。さらに街に目を向けると街は車で溢れ、事故も頻発し、街は崩壊状態となってしまいました。しかも全チーム平均の幸福度は、ワークショップ開始前に比べて低下してしまいました。

街の再生を考える時、自発的に協力の精神が生まれ、幸福度も上昇

後半は崩壊した街を再生させるために何ができるか、各チームが集まり、共に考えることから始まりました。すると資金力のあるチームは街に溢れた車を買い取り始め、逆に資金力のないチームは他チームと協業することで自社だけでは生み出せないサービスを提供するようになります。街をデザインするコンサルタントも現れました。そのようにして街は見違えるほど美しい街に生まれ変わりました。すると全チーム平均の幸福度が上昇に転じました。

貨幣を得ることは借りを作ることであり、感謝で返すことで持続可能な街になる

1ドル紙幣には“公的、私的に関する全ての債務”という記載があります。つまり、貨幣を得ることの根源的な意味は借りを作ることなのです。利益の最大化(ゼニー)で得た借りを、感謝を最大化(エミー)して返す、そのバランスを保つことで、 SDGsで謳われている持続可能な社会を実現できるのかもしれません。

これまで考えてこなかった貨幣観に触れることができたことで、SDGs実現に向けて自分たちが取り組まなければならないことを認識することができました。また参加者からも「利他の精神を大事にしたい」「他の団体と協働して活動していきたい」など行動の変容に関する声が多数上がりました。

Stage-1 第3回(12/20)は“「地域とリスク(災害)」の未来”をテーマにしたワークショップです。ご興味のある方は是非ご参加ください。

エミー&ゼニー研究会 facebookページ: https://www.facebook.com/emmyzeny/

(全ての写真は 皐月 エミー さんに撮影いただきました)